「ニャットワーク」立ち上げのきっかけ

活動に興味を持ったきっかけは1匹の迷い猫
私が保護活動に興味を持ったきっかけは、我が家に訪れた1匹の猫です。
体は骨が浮き出るほどに痩せていて、目の周りにはヤニが付き開けづらそうに見えました。
その猫は庭にあるバケツを覗き込み、水を欲しているようでした。
私が蛇口を捻ると、警戒しながらもゆっくりと飲み始めました。懸命に水を飲むその姿に、心を打たれました。
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痛む体で、我が家にたどり着いてくれてありがとう、私はそう何度も繰り返しました。
その後は、家族の手を借りて病院へ連れて行くことになりました。
点滴が終わると、少量のご飯を食べることが出来ました。
身体を撫でてあげると喜んでしっぽを振る、とても可愛らしい子でした。
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ゆっくりでいい、元気になってほしい、心からそう思いました。保護して3日目。その日は朝からご飯をたくさん食べ、私の足にすり寄ってくるなど、前日と変わりない様子に見えました。
しかし、その晩様態が急変し、明け方静かに息を引き取りました。
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このような経験をしたことで、外で生きる猫達の過酷な現状を知ることとなりました。
水や食事を満足にとることが出来ず、病気になっても治療がされないまま亡くなっていく。そのような境遇の猫達を少しでも救いたいと思い、保護活動の支援を考えるようになりました。

猫達に手を差し伸べるにはどうすればいいのか
保護猫を迎え入れたい、その気持ちは以前からありました。しかし、令和3年の秋にうつ病を発症し、仕事を失いました。現在も治療が続いており、再就職はおろか家事をするだけで精一杯な状況であり、保護猫を迎え入れるにはまだ難しいと感じました。
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では、他にできることはないか、と考えて作ったのが今回の「地域猫・保護活動」に特化した支援サイトです。
様々なSNSで支援を募っている方を見かけますが、探す媒体がバラバラであるため、支援者様と活動者様が繋がりにくい状況であると感じました。
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また、SNSでは多くの情報が飛び交うため、中には正確でない情報が紛れ込んでいることもあります。NTR手術を行わない方や、餌やトイレの片付けをしない方も中にはいらっしゃいます。このような状況では支援者様に不安が残ります。
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私が提供させていただく「ニャットワーク」は、猫と皆様を繋ぐネットワークでありたいという思いから付けました。
ニャットワークでご紹介させていただく活動者様は、私が一人一人とコンタクトを取り、活動状況の報告をいただいております。
そのため、間違った認識をされている活動者様に支援金が渡ることはありません。
安心して利用していただくことが出来ます。

ごあいさつ
冒頭にもお話した通り、私はうつ病があり健常な方のように働くことが出来ません。なので、現在は自宅でハンドメイド作品を制作しています。
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作品は主に、猫をモチーフにしたマスコットやキーホルダー、ブローチ、コースター、その他にオリジナルの猫じゃらしや音が鳴るフェルトボールなどを作っています。
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猫やその他の動物は人間よりも早く歳をとるため、一緒に過ごす時間はかけがえのないものです。
だからこそ、子猫ちゃんとの大切なコミュニケーションを図るためのおもちゃ、空に旅立った愛猫ちゃんのメモリアルグッズなど、思い出に色を添えるお手伝いをしたいと思っています。
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上記は主に飼い猫ちゃんに関する活動ですが、外猫ちゃんの保護活動の支援には多くの課題が残っています。
独自でアンケート調査を行ったところ、次のような困りごとが挙がりました。
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・毒やガラスがまかれている。避妊手術を受けさせたいが、警戒心が強く捕まえることが出来ない。
・ご飯代が自分の収入で賄えない。支援が減り、借金がある。
・地域猫活動者が高齢であり、年金からの活動費捻出が厳しい。
(ペットフードの値上がり)
・飼い主の死亡・施設の入所による飼育継続が困難なケースの増加。
・台風や大雨の時の安全な居場所の確保。ロードキルなどの遺体回収、埋葬などでのメンタル面の負担。
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このような問題は個人だけで解決できるものではありません。
地域が離れていても、志が同じ方同士が多く集まれば、実現できることも増えてきます。
あなたの街から少しずつネットワークを広めていきませんか?
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そしてネットワークが全国に広がっていくことで救われる猫ちゃんの数も増えていくはずです。
一世一代の小さな命、皆で支え合って守っていきましょう。